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ニュースレター

シンガポール国際商事裁判所(SICC)の動向

NO&T Asia Legal Update アジア最新法律情報

著者等
青木大
出版社
長島・大野・常松法律事務所
書籍名・掲載誌
NO&T Asia Legal Update ~アジア最新法律情報~ 第28号(2015年7月)
業務分野
※本ニュースレターは情報提供目的で作成されており、法的助言ではありませんのでご留意ください。また、本ニュースレターは発行日(作成日)時点の情報に基づいており、その時点後の情報は反映されておりません。特に、速報の場合には、その性格上、現状の解釈・慣行と異なる場合がありますので、ご留意ください。

最近の報道によれば、今年1月に新設されたシンガポール国際商事裁判所(SICC)の第1号案件は、オーストラリア企業とインドネシア企業間のジョイントベンチャー契約を巡る訴額1000億円規模の紛争のようである。
同案件では、英国人、香港人、シンガポール人の3人の裁判官が選任され、進行協議期日(Case Management Conference)が開催されている模様である。

1.SICCとは
SICCは、シンガポール最高裁判所の一機関として設立された、国際的商事紛争の解決に特化した新しい裁判所である。シンガポールと実質的関連性が乏しい国際紛争についても、契約においてSICCを管轄裁判所とすることを合意しておけば、同裁判所において紛争解決を行うことが原則として可能となる。
SICCは裁判と仲裁のハイブリッドのような紛争解決形態を目指すものといえる。裁判所の硬直的な手続をなるべく排除して仲裁手続の柔軟なベストプラクティスを取り入れつつ、仲裁が苦手とする多数当事者間の紛争処理などに関し裁判所ならではの強制力により解決を図る道筋を付けている。

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