遠藤努 Tsutomu Endo
パートナー
東京
1. はじめに
近年、従来からの野球（プロ野球）やサッカー（Jリーグ）に加え、バスケットボールのプロリーグであるB.LEAGUE（Bリーグ）が注目を集めていたり、バレーボールが新たなトップリーグであるSVリーグを発足させ、将来的に完全なプロリーグ化を目指すことが公表されたりするなど、日本でスポーツビジネスが拡大している。このようなプロリーグでは、海外から多数の選手が移籍し、日本で活躍している。外国籍プロスポーツ選手がどの国でプレーするかを選ぶに当たって、その国における課税関係は重要な考慮要素の一つであり、プロスポーツ選手やその代理人、アドバイザーにとって、プロスポーツ選手に関する課税関係を正確に理解することは極めて重要である。特に国境を越えて活動を行う外国籍プロスポーツ選手の場合、一国内でのみ活動する選手には生じない複雑な課税上の問題が生じることもある※1。本ニュースレターでは、日本で活動する外国籍プロスポーツ選手の日本における課税関係の概要を解説する。
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