
佐々木将平 Shohei Sasaki
パートナー/オフィス代表
バンコク
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タイは、1980年後半の日系企業の進出ラッシュなどを経て、自動車産業を中心に東南アジア地域有数の日系企業集積地となっている。奥行きのある日本コミュニティー、良質なインフラ環境・通信環境・医療水準、駐在員の生活環境が優れていること、治安の良さ等が一般的に海外進出地としてのタイの長所と言われており、これらが日系企業の進出を後押ししてきた。2010年代前半の再進出ラッシュの時期に比べるとやや新規進出のペースは落ち着いているようにも思われるものの、米中の対立が先鋭化する中、主要な製造拠点を中国からタイへ拠点を移す動きもある。
しかしながら、タイの経済的発展は、タイ国内のマーケットの拡大や更なるインフラの整備というメリットをもたらしているものの、同時に従業員の賃金コスト上昇や競争相手の増加等、既進出企業には新たな悩ましい問題も発生させている。加えて、形式的には民主化された政権も内実は未だに軍部が強い影響力を維持しているが、これに対しては、さらなる民主化を求める運動が活発化し、一部では(これまで議論に上ることのほとんどなかった)王室改革を求める動きも出てきている。このような政治リスクに加え、厳然と維持されているサービス業における厳格な外資規制、既述の管理コストの上昇等により、タイから別の地域へ拠点を動かす動きがあることは否定しがたい。加えて、COVID-19の影響は観光業を主要な産業の一つとしていたタイ経済にも少なからず影響を与えており、2019年以前と比べると2020年は厳しい景気の悪化に見舞われている。このようなマーケットの現状を踏まえて、撤退を含めた事業戦略の見直しがが今後必要となる企業は少なくないと思料される上、既に目下の問題となっている企業もある。
糸川貴視、北川貴広(共著)
(2025年5月)
大久保涼(コメント)
内海健司、門田正行、山中淳二(共著)
中央経済社 (2025年5月)
長島・大野・常松法律事務所 欧州プラクティスグループ(編)、池田順一、本田圭、福原あゆみ、吉村浩一郎、殿村桂司、小川聖史、大沼真、宮下優一、水越政輝、アクセル・クールマン、山田弘、中所昌司、松宮優貴、関口朋宏、髙橋優、松岡亮伍、嘉悦レオナルド裕悟(共著)、小泉京香、甲斐凜太郎、藤田蒔人、山本安珠(執筆協力)
糸川貴視、北川貴広(共著)
(2025年5月)
大久保涼(コメント)
内海健司、門田正行、山中淳二(共著)
大久保涼、田中亮平、佐藤恭平(共著)
(2025年7月)
鐘ヶ江洋祐
大川友宏
(2025年5月)
酒井嘉彦
(2025年4月)
酒井嘉彦
(2025年7月)
鐘ヶ江洋祐
大川友宏
遠藤努、中村日哉(共著)
齋藤理、洞口信一郎、渡邉啓久(共著)
遠藤努、中村日哉(共著)
(2025年6月)
水越恭平
(2025年6月)
吉良宣哉
糸川貴視、北川貴広(共著)
ジャスティン・イー、室憲之介(共著)
中翔平
(2025年7月)
関口朋宏(共著)
深水大輔、杉江裕太(共著)
ジャスティン・イー、室憲之介(共著)
中翔平
(2025年7月)
德地屋圭治、李辛夷(共著)
德地屋圭治、李辛夷(共著)
中翔平
(2025年6月)
佐々木将平
佐々木将平
(2025年5月)
中翔平